ルーウィン・エステート Leeuwin Estate |
歴史
ルーウィン・エステートは1973年にデニス&トリシア・ホーガン夫妻によって設立された、オーストラリアを代表するプレミアム・ワイナリーです。
1970年初頭、デニス・ホーガンはカリフォルニアワインの大御所ロバート・モンダヴィの来訪により、家族が週末を過ごしていた牧草地が世界的な品質のワインを生み出す可能性がある土地であることを知り、自分でその土地を開墾し、ブドウを植えることを決断しました。
モンダヴィの指導の下、1974年からシャルドネとカベルネ・ソーヴィニヨン、シラーズ、ピノ・ノワールの植付けを開始し、1978年にボブ・カートライトが初代のワインメーカーに就任し、その年に初めてルーウィン・エステートのワインが造られました。
カートライトは2005年に引退するまで、28ヴィンテージにわたってチーフ・ワインメーカーとして、ルーウィン・ワインの基盤を築き上げました。
現在のシニア・ワインメーカー、ティム・ラヴェットは、オーストラリア各地のワイナリーを経て2010年にルーウィン・エステートに参画。
当時の二代目シニア・ワインメーカーのポール・アトウッド氏の下で経験を積んだ後、2017年に三代目シニア・ワインメーカーに就任し、今日のルーウィン・エステートの名声を守り続けています。
デニスとトリシアの引退後、長女シモーヌと弟のジャスティンが共同最高経営者としてワイナリーを受け継ぎ、経験豊かな醸造チームと共にルーウィン・エステートワインを世界30カ国へ輸出しています。
アートとワインツーリズム
ルーウィン・エステートはワインを「アート」と捉え、アートのあるライフスタイルを追求しています。
ワイナリーに併設されたハイグレードのレストラン、アート・ラベル用に購入した国内の新鋭画家の作品を展示したアート・ギャラリー、ワイナリーの野外ステージで開催されるルーウィン・コンサートと、精力的にワインと共にあるアートシーンの企画を組み立てて、国内外からのビジターを積極的に誘致するワインツーリズムに力を入れてきました。
デニス・ホーガンはオーストラリア政府より、「センテナリー・メダル」を授与され、またトリシアとともに2001年にはオーストラリア州の観光サービスに尽くした功績を称える「ジ・オーダー・オーストラリア」のメンバーとなりました。
マーガレット・リヴァーは2012年フォーブス誌が選ぶ世界のワイン観光地トップ10に選ばれました。
アートシリーズ
アートシリーズはルーウィン・エステートがクオリティを追求し、最高のレベルに達したワインに向けられるトップレンジ・シリーズで、リースリングを除き、毎年オーストラリア気鋭の若いアーティストから購入したオリジナルの絵がラベルに使用されます。
1978年の初リリースから間もない1980アートシリーズ・シャルドネが1982年のDecanter誌で「世界最高峰のシャルドネ」として取り上げられ、一躍世界の注目を集めました。
評論家ジェイムズ・ハリデーがアートシリーズ・シャルドネを「もっとも優れたオーストラリアのシャルドネの例」と評し、オーストラリアワインの格付け会社、ラングストンは同ワインを「エクセプショナル」と最高ランクに格付けしています。
またオーストラリア・ソムリエ・マガジンは、アートシリーズ・シャルドネの主な供給元である「ブロック20」を「オーストラリアのトップ25の畑」として紹介しています。
姉妹シリーズ「プレリュード」と「シブリングス」はリーズナブルな価格で、早くからバランスよく楽しめるワインです。