新潟ワインコースト誕生のきっかけとなったパイオニア
砂質土壌の可能性に掛けて世界レベルの品質に挑む
新潟市の西の外れ、海岸の砂浜を思わせる砂質土壌と松林に囲まれた土地にカーブドッチは1992年に設立されました。
「国産生ぶどう100%、かつ欧州系のワイン専用種100%のワインを造る」という当時では考えられなかった目標を掲げ、更にワイン未開のこの地を世界に誇るワイン産地とするという大きな挑戦を秘めたスタートでした。
転機となったのは2005年。後にこの地の適性品種と断じる「アルバリーニョ」を植えた年です。
そしてカーブドッチの目標に賛同し、フェルミエの本多孝氏がカーブドッチに修行に来たのもこの年でした。
その後2006年に2軒目のワイナリーであるフェルミエがオープン。現在ではこの土地に惹かれて集まったワイナリーは5軒にもなりました。
新潟ワインコーストには海の砂のような特徴ある土壌とワイン造りに適した環境があります。
そして小規模な個性あるワイナリーが集い、それぞれがアルバリーニョと同じく可能性を秘めた様々な品種栽培にチャレンジしています。
まさに現在の日本ワインの熱い息吹を感じる地であり、確実に産地形成が進みつつあると言えます。
新潟には珍しく冬の角田浜は積雪も殆どなく、高い湿度はぶどうの樹や芽を守ります。
梅雨が明けた夏場は熱集積が高く、降雨が非常に少ない年が多いのも特徴です。
角田の地にしっかりと根付いたぶどう、その1本1本を丹精して世話をすることでカーブドッチの味わいがワインに現れることを願い、日々の栽培作業を続けています。